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冬の薬膳講座~寒くて乾燥する冬は、体を温め腎を補う食材でエネルギーを蓄える、アンチエイジングの薬膳。~ [薬膳講座]

2009年11月23日 女性のための鍼灸『メイ治療室』で「冬の薬膳講座」を開きました。

「寒く乾燥する冬は、体が冷え、代謝が低下し、気血の循環が悪くなる季節」
冬は一年中で最も寒い季節で、「寒くて乾燥」しているのが特徴です。
冬の寒気はからだの陽気を消耗させるため体が冷え、エネルギー代謝の低下とともに気血の循環も悪くなります。そのため痛みやしもやけ、関節や筋肉のこわばり、肩こり、腰痛などの症状が現れ、高血圧、心臓・脳血管疾患などが発病しやすくなります。
また、乾燥した空気は、口鼻の乾燥、のどの痛みや渇き、咳や喘息、皮膚の乾燥といった症状が現れます。環境の変化から身を守っているのは、皮膚や粘膜です。これらが乾燥して防御しきれなくなると、ウィルスが侵入し、かぜをひきやすくなります。
かぜやインフルエンザなどのウィルスは、寒く乾燥した環境で活発になります。そのため、流行性のかぜは12~3月が最も流行りやすいのです。
このように、体に害を及ぼす冬の寒さを「寒邪(かんじゃ)」といい、乾燥を「燥邪(そうじゃ)」といいます。

【この時季に良い食材は 「腎を補う食材を!」】
冬は五臓のうち「腎」の機能が盛んになります。
中医学では、五臓の働きは、それぞれの季節とつながっていると考えます。
春には「肝」の機能が盛んになり、夏には「心」の機能がよく働き、秋には「肺」の機能が収れんし、冬には栄養成分を貯蔵するために「腎」の働きが活発になります。中医学での「腎」は、現代医学の腎臓も含めたもっと広いとらえ方があり、両親から譲り受けた「精(せい):生命力」を蓄えているとされてます。

つまり、「腎」は全身のエネルギーの源であり、水分の代謝・呼吸の安定・尿の生成と排泄・便の排泄に関係しています。また、ホルモン全般・膀胱・骨・髄・脳・腰・ひざ・耳(聴覚)・歯・毛髪などを作る栄養源ともなり、人間の成長・発育・生殖・老化に深く携わっているのです。(そのため、腎を強化することはアンチエイジングにもなります。)

冬は寒さなどから気血の流れが悪くなり、皮膚からは水分が排出されにくくなります。体内の不要な水分のほとんどは尿として排出されるため、腎臓への負担が大きくなります。

冷えから新陳代謝も下がり、体内に老廃物も溜まりやすくなり、便秘になる人も少なくありません。
女性は冷え性、生理痛、生理不順がひどくなり、慢性病も誘発しやすくなります。抵抗力が弱いとかぜをひき、さらに「腎」が弱ります。

このように冬の薬膳では、「腎」を補うことを重視します。同時に、陽気を蓄え、体を温め、代謝を促進。乾燥を防ぐために肺を潤し、機能を高めて免疫力をつけることも大切です。
さらには胃腸の機能を高めること。「腎」の栄養源は、飲食物を受けて消化する「胃腸」から補給されます。
つまり、「胃腸」を健康に保つことで「腎」の機能も補強されるのです。


①腎を補う(腎の機能を高め、腎精~全身のエネルギー源~を蓄える)
・腎を温めて機能を高める
くるみ、羊肉、鶏肉、えび(桜海老も可)、なまこ、岩魚、山芋(長芋)、カリフラワー、ブロッコリー、ニラ、シナモン、山椒、フェンネル、丁字(クローブ)、ヨモ ギ、栗(甘栗)、うなぎ、タラ、カツオ、イシモチ、スズキ、太刀魚、とんこつなど。

・腎精を補う
貝類(牡蠣、はまぐり、ホタテ、赤貝、ムール貝など)、烏骨鶏(肉・卵)、鶏卵、うずらの卵、イカ、サメ、タラ、カツオ、イシモチ、太刀魚、豚肉、アスパラガス、白きくらげ、クコの実、黒ゴマ、黒豆、ぶどう(干しぶどう)など。


②免疫力をつける(「肺」の機能を補う)
・肺の機能を助ける
もち米、山芋(長芋)、うなぎ、さば、サメ、桃、はちみつ、ニンジン、落花生など。

・肺を潤す
百合根、アスパラガス、小松菜、銀耳(白きくらげ)、にんじん、牛乳、チーズ、豆乳、ゴマ(黒白)、落花生、松の実、ひまわりの種、鶏卵、うずらの卵、豚肉、ホタテ(干し貝柱)、赤貝、牡蠣、イチゴ、ぶどう(干しぶどう)、桃、みかん、枸杞子(クコの実)、五味子、はちみつ、砂糖、氷砂糖など。


③体の中を温め、陽気を蓄える
ネギ、しょうが、山椒、丁字(クローブ)、コショウ、シナモン、ニラ、唐辛子、フェンネル、桂花、黒砂糖、鮭、マス、アジなど。


④気血の巡りを良くする
・気の巡りをよくする
玉ねぎ、グリーンピース、みかん、陳皮、きんかん、シソ、桂花など。

・血液の流れをよくする
酢、酒、うこん(ターメリック)、紅花、サンザシ、よもぎなど。


⑤胃腸の機能を高める
干し椎茸(きのこ類)、栗(甘栗)、山芋(長芋)、キャベツ、ブロッコリー、じゃが芋、かぼちゃ、さつま芋、うるち米、もち米、いわし、さんま、サバ、イシモチ、カツオ、スズキ、タラ、うなぎ、牛肉、鶏肉、にんにく、大棗(ナツメ)など。


⑥消化を促進し老廃物を排泄する
大根、カブ、トマト、里芋、唐辛子、いちじく、桃、サンザシ、酢、レモン


【カンタン温めレシピ 「しょうがハチミツ」】
冬は寒さで体が冷えます。
体温が1℃下がると、基礎代謝は12%・免疫力は30%落ちると言います。
寒さで血流が滞ると白血球の力が弱まり、カゼをひきやすくなるというわけです。

こんなときに活躍するのが「しょうが」!生のしょうがには「ジンゲロール」という辛味成分が含まれていて、食べると白血球が増えるそうです。
白血球は体を守る免疫細胞で、体内に侵入したカゼウィルスや細菌などと闘い体を守る細胞です。

とはいえ、「ジンゲロール」は酸化しやすく、すりおろした瞬間からその量が減っていきます。
食べる直前にすりおろすのが効果的なのですが、毎回すりおろすのは面倒ですよね。

そこで、オススメなのが「しょうがハチミツ」
生姜をスライスしハチミツに漬けるだけ。
「ジンゲロール」がハチミツに守られ、酸化するのを抑えられます。
ハチミツに溶け出したジンゲロールも吸収できるので、お湯や紅茶で割って飲むことができます。
まとめて作っておけば、いつでも簡単に「しょうが紅茶」が飲めます。
(「しょうが紅茶」は、かぜ・インフルエンザ予防の薬膳でも紹介しましたよね。)
また、おひたしや和え物の甘みとして使うと、しょうがの香りが胃を刺激して消化を促進してくれます。

ちなみに、加熱すると「ジンゲロール」は減りますが、「ショウガオール」という成分が増えます。
「ショウガオール」は血管を拡張し、血行を促進し体を温める働きがありますので、寒い冬の強い味方です。
特に冷え性の人は作ってみてください。
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コメント 1

某ドカタ


Hしてお金もらえるって最高だな!!!!
ぶっちゃけテキトーにやっても月30万越えとか余裕だし(笑)

もう仕事辞めて、これ一本で食ってくわ!!!!(* ̄ー ̄)v
http://wusbjoh.fukushima.coresy.net/wusbjoh/
by 某ドカタ (2011-04-01 23:42) 

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