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夏の薬膳講座~蒸し暑い日本の夏は、体の熱を冷まして、水分補給と水分代謝~ [薬膳講座]

2009年7月26日 女性のための鍼灸『メイ治療室』で「夏の薬膳講座」を開きました。

「夏は暑さにより、体の水分や気力を失いやすい季節
「炎天」「炎昼」「炎暑」という言葉があるように、炎を思わせる暑さが夏の特徴です。
長時間外にいると、何もしていなくても体がだるくなったり、心身が疲れたりすることがあります。
また直射日光に当たっていなくても、熱のこもる場所や気温の高いところに長い間いると、熱中症になることもあります。
中医学(中国医学)では、これを暑邪(しょじゃ)または熱邪(ねつじゃ)といい、他に火の傍で受けたりする火邪(かじゃ)もあります。
また、高温多湿の日本は「湿邪(しつじゃ)」を伴いやすく、湿疹やあせも、食欲不振といった症状も出やすくなります。

【この時期に良い食材】
夏に旬をむかえるウリ科やナス科の野菜や果物などは、余分な熱を取り除き水分を補ってくれます。
酸味のある食材は汗を抑え、塩味のある食材は心の機能を養い、苦味のある食材は熱を冷ましてくれます。
ただし、夏の食材は食べ過ぎると体を冷します。冷し過ぎないように、体を温めるスパイスや薬味でバランスを整えます。
夏は緑黄色野菜が豊富です。紫外線から肌を守るためにもしっかり食べましょう。

①体にたまった余分な熱を冷まし、暑さを取るようにする食べ物(清熱)
緑豆、豆腐、クレソン、きゅうり、冬瓜(&皮)、ゴーヤ、ズッキーニ、ナス、レタス、せり、セロリ、白菜、キウィ、マンゴー、バナナ、パイナップル、スイカ、こんにゃく、粟(あわ)、大麦、アサリ、しじみ、蟹など。

②体に必要な水分を補い渇きを止める食べ物(生津止渇)
トマト、アスパラガス、ズッキーニ、緑豆、豆腐、茶葉、スモモ、りんご、梨、桃、びわ、レモン、オレンジ、ザクロ、梅、牛乳、葛(くず)、はまぐり、豚肉、卵、ごま、五味子など。

③胃腸の働きを整え、水分の代謝機能を促進する食べ物(健脾利湿)
とうもろこし、はとむぎ、大豆、あずき、冬瓜(&皮)、クレソン、いんげん、カツオ、鯉、鮒、白魚(シラス) 、ハモ、すずき、イシモチなど。

④心(心臓)を養い精神をおだやかにさせる食べ物(養心安神)
小麦、百合根、はすの実、五味子など。

⑤消化を促進し傷めやすい胃腸機能を助ける食べ物(行気消食)
大根、カブ、オクラ、大麦、そば、グリーンピース、オレンジ、サンザシ、(玉ねぎ、らっきょう、エシャロット、ピーマン、パプリカ)など。


【ポイント】
◎飲みものだけでなく、熱を冷まし体の水分を補う野菜や果物から効率よく水分を補いましょう。
◎暑さにより心も体も疲れ気味。胃腸を整えるとともに「心」も保養し、体と心のほてりを冷ましましょう。
◎スパイスや薬味を少量使い、冷しすぎを防ぎましょう。(特に冷え性の方)

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