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冬至には、南瓜や小豆粥を食べて、ゆず湯に入る [節気と食材]

冬至⇒カボチャと柚子でかぜ予防ってだけではありません。深い意味があるんです。
 二十四節気の一つ「冬至」は毎年12月22日ごろ。陽(昼)が一番短い日で太陽の力が一番弱まった日ということになります。力が一番弱まった日ということは、この日を境に再び力が強まる(甦る)日であるともいえます。

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薬膳の考えをベースにした、野菜たっぷりの「おかず味噌」が出来ました。 [秋の薬膳やさい味噌]

秋+カレー(100).jpg
「薬膳やさい味噌」とは
「生薬・薬草」を煎じたスープで、 たくさんのまるごと野菜を煮込み、 お味噌で仕上げた「季節のおかず味噌」
です。
一つひとつ、国際薬膳師で漢方アドバイザーの石塚ひろのが手づくりしています。

薬膳は“くすり”ではなく、健康づくりの食事です。
私達が毎日いただいている野菜や食材には、その季節ごとに体に働く作用があります。そして組合せることで、その作用が変化したり高まったりします。

薬膳は季節の食材を中心に献立に取り入れ、その日の体調により組み合わせを調整し、食材の働きを最大限に活かした食事(養生法)です。日本の昔ながらの食事は、薬膳の考えがベースとなっています。

この「秋の薬膳 やさい味噌」は、乾燥する秋に起きやすい体の変調(空咳、のどの渇きや痛み、声のかすれ、髪のパサつき、皮膚の乾燥・かゆみ、便秘など)をサポートできるように季節の野菜と生薬を組合せ、土鍋でじっくり煮込み、お味噌で美味しく調理した“おかず味噌”です。

健康のために我慢して食べるのは長続きしません。心も満足してはじめて健康といえるのだと思い、時間をかけて味を調節しました。
そのかいあって、ご利用いただいたお客様は、本当に美味しいと喜んでくださいます。

毎日の健康づくりにお役立ちできる“常備菜”として、ぜひお試し下さい。

●食べ方はいろいろ、毎食の常備菜として美味しくいただけます!
ご飯にのせて.jpgご飯やおかゆにのせて  野菜ロール巻き.jpgレタスに巻いて
焼肉と巻いて.jpg焼肉と巻いて  お豆腐で(サイズ小100).jpgお豆腐のトッピングに
味噌ラーメンに.jpgラーメンのトッピングに  野菜スティックで(サイズ小100).jpgスティック野菜につけて


春夏秋冬、四季を通じて展開します。
第一弾は「秋」、「秋の薬膳やさい味噌」「季節の薬膳やさいカレー味噌・秋」の2品です。
秋(80).jpg
「秋の薬膳やさい味噌」
120g ¥600(税込)
夏に奪われた体の水分を増やし、肺の働きを補うといわれる生薬(百合、枸杞子、白きくらげなど)を使用して、秋の体調を整える20種類のまるごと野菜を味噌で煮込みました。ゆずの香りです。
<美味しい食べ方レシピ>
◎ふろふき大根(または、おでんの大根)にのせて
◎ゆでた里芋につけて
◎湯豆腐の薬味に

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「季節の薬膳やさいカレー味噌・秋」
120g ¥800(税込)
「秋の薬膳 やさい味噌」にうこんなどのスパイスを使用
して「秋のカレー味」に仕立てました。 朝食のお目覚
めカレーやトーストにどうぞ。
<美味しい食べ方レシピ>
◎カレートースト(食パンに薄く塗って焼いて)
 さらにチーズを載せて焼くとカレーピザトースト
◎春巻き・鳥の唐揚げにつけて
◎奴とうふの薬味に(長ネギ、おかか等も一緒にのせて)
◎お鍋(水炊き・しゃぶしゃぶ)の具と出汁を器に取り、
 カレー味噌を溶かすと薬膳スープカレーの出来上がり。

<お問い合わせ・ご購入申込み>
有限会社 ライキング (企画製造販売) 
〒335-0004
埼玉県蕨市中央1-17-30-1-102
TEL/048-445-1695
FAX/048-444-5977  
E-mail/ otomu@ba2.so-net.ne.jp


季節の食材と生薬で、病気になりにくい体を作る「秋の薬膳やさい味噌」 [秋の薬膳やさい味噌]

秋の薬膳やさい味噌(ゆずの香り)、季節の薬膳やさいカレー味噌・秋
秋+カレー(100).jpg
■生薬6種類
「秋の薬膳やさい味噌」では、秋の乾燥による体の不調を防ぎ、健康維持に良いと言われている、山薬、百合、黄精、甜杏仁粉、銀耳(白きくらげ)、枸杞子の6つの生薬を使用しています。
秋の生薬6種.jpg

■野菜&食材16種類以上
赤ピーマン、玉ねぎ、にんじん、蓮根、ブロッコリー、アスパラガス、オクラ、ゆず、柿、小松菜、生姜、ニンニク、干し椎茸、大豆粉、落花生、唐辛子、鰹節
白胡麻、黒胡麻、豚肉、味噌、はちみつ、てんさい糖の23種類の野菜と食材を使用。保存料、酸化防止剤、着色料などの添加物は使用していません。
野菜の集合.jpg

中国医学(以下「中医学」)では、人間も自然の一部と考えます。気候の変化とともに体も変化します。
季節の変わり目に体調を崩す人が多いのは、その変化に対応できないからです。このバランスの崩れを整えるのが季節ごとに出回る旬の食材です。

食物には、臓腑に対する作用、気血水に対する作用、体を温めたり冷やしたりする作用など、それぞれ体に対する作用が異なります。
これらをバランスよく組み合わせ、生薬で効果を高め、お味噌で美味しく調えたのが今回開発しました「季節の薬膳やさい味噌」です。
季節の食材と生薬で、季節ごとにおきやすい体の不調を整え、病気になりにくい体を作ります。

気力を補うためにはごはんやおかゆにのせたり、体に熱がこもっているようなら野菜で巻いたりドレッシング代わりにしたり、潤いが足りないようなら豆腐と一緒に、体が冷えるようならスープやラーメンのトッピングにしたり ・・・と、毎日の食事に自然に組み込めます。
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離れて暮らす両親をサポートしたい [商品開発のきっかけ]

秋+カレー(100).jpg

離れて暮らす両親をサポートしたい
そもそも「薬膳やさい味噌」を作り始めたきっかけは、離れて暮らす両親の健康をどうやってサポートしようかと考えたことからです。
二人暮しの食生活は単調で、野菜不足になりがちです。加齢による体の衰えも加わり、生活習慣病も心配でした。

健康な体づくりには、食事と適度な運動と睡眠だと言われていますが、体を作り動かす素材を取り入れる食事は最も重要です。
また、運動や睡眠は少し自分で気をつければ何とかなりますが、食事は作る手間がかかるだけでなく、自分に何が合うのかわかっていないと逆効果になったりします。

とはいえ、自分に合った食材をバランス良く摂るのは簡単なことではありません。
健康食品も数多く出ていますが長続きしません。栄養素ばかりを考えて食事をするとストレスともなります。
食べるということは楽しいことであり、おいしく食べて体も心も満足して初めて健康といえるのだと思います。

そんな自然な食事法はないかと考えていところ、日常的な身近に手に入る食材で病気を寄せ付けない体をつくるという「薬膳」に出会いました。
「病気になった時のことを心配するよりも、病気を予防することを考えよう」と思い「中医薬膳学」を学びました。
ただ、それを基に献立を考えるには知識が必要です。

そこで、国際薬膳師の資格取得を機に、両親でも簡単に食べられる美味しい薬膳はできないかと思い、“季節のおかず野菜味噌”を考えました。これなら、「毎日の食事に簡単に取り入れられ、無理なく生薬や多くの野菜を摂ることができる」と思いました。

このたびご案内いたしました商品は、長年両親のために作り続けておりました“季節のおかず野菜味噌”をさらに美味しく改良したものです。気候の変化で崩れやすい体のバランスを整えるための生薬を煎じたスープで、季節の野菜をまるごと煮込み、お味噌で美味しく仕上げた商品です。




冬の薬膳講座~寒くて乾燥する冬は、体を温め腎を補う食材でエネルギーを蓄える、アンチエイジングの薬膳。~ [薬膳講座]

2009年11月23日 女性のための鍼灸『メイ治療室』で「冬の薬膳講座」を開きました。

「寒く乾燥する冬は、体が冷え、代謝が低下し、気血の循環が悪くなる季節」
冬は一年中で最も寒い季節で、「寒くて乾燥」しているのが特徴です。
冬の寒気はからだの陽気を消耗させるため体が冷え、エネルギー代謝の低下とともに気血の循環も悪くなります。そのため痛みやしもやけ、関節や筋肉のこわばり、肩こり、腰痛などの症状が現れ、高血圧、心臓・脳血管疾患などが発病しやすくなります。
また、乾燥した空気は、口鼻の乾燥、のどの痛みや渇き、咳や喘息、皮膚の乾燥といった症状が現れます。環境の変化から身を守っているのは、皮膚や粘膜です。これらが乾燥して防御しきれなくなると、ウィルスが侵入し、かぜをひきやすくなります。
かぜやインフルエンザなどのウィルスは、寒く乾燥した環境で活発になります。そのため、流行性のかぜは12~3月が最も流行りやすいのです。
このように、体に害を及ぼす冬の寒さを「寒邪(かんじゃ)」といい、乾燥を「燥邪(そうじゃ)」といいます。

【この時季に良い食材は 「腎を補う食材を!」】
冬は五臓のうち「腎」の機能が盛んになります。
中医学では、五臓の働きは、それぞれの季節とつながっていると考えます。
春には「肝」の機能が盛んになり、夏には「心」の機能がよく働き、秋には「肺」の機能が収れんし、冬には栄養成分を貯蔵するために「腎」の働きが活発になります。中医学での「腎」は、現代医学の腎臓も含めたもっと広いとらえ方があり、両親から譲り受けた「精(せい):生命力」を蓄えているとされてます。

つまり、「腎」は全身のエネルギーの源であり、水分の代謝・呼吸の安定・尿の生成と排泄・便の排泄に関係しています。また、ホルモン全般・膀胱・骨・髄・脳・腰・ひざ・耳(聴覚)・歯・毛髪などを作る栄養源ともなり、人間の成長・発育・生殖・老化に深く携わっているのです。(そのため、腎を強化することはアンチエイジングにもなります。)

冬は寒さなどから気血の流れが悪くなり、皮膚からは水分が排出されにくくなります。体内の不要な水分のほとんどは尿として排出されるため、腎臓への負担が大きくなります。

冷えから新陳代謝も下がり、体内に老廃物も溜まりやすくなり、便秘になる人も少なくありません。
女性は冷え性、生理痛、生理不順がひどくなり、慢性病も誘発しやすくなります。抵抗力が弱いとかぜをひき、さらに「腎」が弱ります。

このように冬の薬膳では、「腎」を補うことを重視します。同時に、陽気を蓄え、体を温め、代謝を促進。乾燥を防ぐために肺を潤し、機能を高めて免疫力をつけることも大切です。
さらには胃腸の機能を高めること。「腎」の栄養源は、飲食物を受けて消化する「胃腸」から補給されます。
つまり、「胃腸」を健康に保つことで「腎」の機能も補強されるのです。


①腎を補う(腎の機能を高め、腎精~全身のエネルギー源~を蓄える)
・腎を温めて機能を高める
くるみ、羊肉、鶏肉、えび(桜海老も可)、なまこ、岩魚、山芋(長芋)、カリフラワー、ブロッコリー、ニラ、シナモン、山椒、フェンネル、丁字(クローブ)、ヨモ ギ、栗(甘栗)、うなぎ、タラ、カツオ、イシモチ、スズキ、太刀魚、とんこつなど。

・腎精を補う
貝類(牡蠣、はまぐり、ホタテ、赤貝、ムール貝など)、烏骨鶏(肉・卵)、鶏卵、うずらの卵、イカ、サメ、タラ、カツオ、イシモチ、太刀魚、豚肉、アスパラガス、白きくらげ、クコの実、黒ゴマ、黒豆、ぶどう(干しぶどう)など。


②免疫力をつける(「肺」の機能を補う)
・肺の機能を助ける
もち米、山芋(長芋)、うなぎ、さば、サメ、桃、はちみつ、ニンジン、落花生など。

・肺を潤す
百合根、アスパラガス、小松菜、銀耳(白きくらげ)、にんじん、牛乳、チーズ、豆乳、ゴマ(黒白)、落花生、松の実、ひまわりの種、鶏卵、うずらの卵、豚肉、ホタテ(干し貝柱)、赤貝、牡蠣、イチゴ、ぶどう(干しぶどう)、桃、みかん、枸杞子(クコの実)、五味子、はちみつ、砂糖、氷砂糖など。


③体の中を温め、陽気を蓄える
ネギ、しょうが、山椒、丁字(クローブ)、コショウ、シナモン、ニラ、唐辛子、フェンネル、桂花、黒砂糖、鮭、マス、アジなど。


④気血の巡りを良くする
・気の巡りをよくする
玉ねぎ、グリーンピース、みかん、陳皮、きんかん、シソ、桂花など。

・血液の流れをよくする
酢、酒、うこん(ターメリック)、紅花、サンザシ、よもぎなど。


⑤胃腸の機能を高める
干し椎茸(きのこ類)、栗(甘栗)、山芋(長芋)、キャベツ、ブロッコリー、じゃが芋、かぼちゃ、さつま芋、うるち米、もち米、いわし、さんま、サバ、イシモチ、カツオ、スズキ、タラ、うなぎ、牛肉、鶏肉、にんにく、大棗(ナツメ)など。


⑥消化を促進し老廃物を排泄する
大根、カブ、トマト、里芋、唐辛子、いちじく、桃、サンザシ、酢、レモン


【カンタン温めレシピ 「しょうがハチミツ」】
冬は寒さで体が冷えます。
体温が1℃下がると、基礎代謝は12%・免疫力は30%落ちると言います。
寒さで血流が滞ると白血球の力が弱まり、カゼをひきやすくなるというわけです。

こんなときに活躍するのが「しょうが」!

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かぜ・インフルエンザの養生薬膳~免疫力アップと、早めの対処を!~ [薬膳講座]

2009年10月18日 女性のための鍼灸『メイ治療室』で「かぜ・インフルエンザの養生薬膳」を開きました。

『冬のかぜは、寒さや乾燥といった周りの環境(ウィルスも含む)が「風」とともに体内に侵入し害を及ぼしたことによりおこる病気』
かぜの原因の8~9割はウィルス感染によるもので、その種類は200種類ほどあるといわれています。中でも悪質なのがインフルエンザです。一般のかぜ(普通感冒)の症状は呼吸器症状が主体で、胃腸炎症状などが起こることもありますが、大抵軽度です。これに対しインフルエンザは、呼吸器症状に加え高熱と全身倦怠感、筋肉痛、関節痛、頭痛など全身の症状が現れ、重症化しやすいのが特徴です。
しかし、どんなにインフルエンザが流行していても、かかる人とかからない人がいます。これは体の抵抗力(免疫力)が関係しているためです。この抵抗力を高め、病気の原因を排除してかぜを治そうというのが中国医学での対処法です。

「寒気のする冬かぜは、温めて追い出す」
 中国医学による冬のかぜは、寒さや乾燥といった周りの環境(ウィルスも含む)が「風」とともに体内に侵入し害を及ぼしたことによりおこると考えます。寒くて乾燥する冬は、身体が冷えて発症することが多く、悪寒から始まります。
そのため「かぜにかかったらまずは体を温めて治癒を早める」ことを目的として養生します。
ただし、ひき始め、あるいは症状が激しい時、治りかけ(回復期)などかぜの時期や、その人の病気に対する抵抗力の程度によって症状が変わってきます。例えば比較的体力がある若い人や子どもが風邪を引くと、寒気がして熱が上がって、体の節々が痛くなります。病気と戦う力があるため、体が体温を上昇させてウイルスの増殖を防ぎ、治そうとするときの防衛反応の表れです。一方、体が虚弱な人や年配の人が風邪をひくと、微熱が続き疲労感や胃腸障害などが現れてきます。このように人によってかぜの症状の現れ方は多様です。症状に合わせて早めに養生すれば回復も早くなります。

【かぜ・インフルエンザを予防するには】
いまのところ、かぜやインフルエンザの特効薬はなく、養生が一番大切です。
普段から心身共に健康的な生活を心がけるとともに、体調が悪くなりかけていると感じたら、胃腸に優しい体が温まる食事を食べ、早く就寝し睡眠を充分にとり、体を休め、生命力、自然治癒力を高めることが必要です。人間の体は温めることと脾胃(胃腸)を整えることで生命力、自然治癒力が高まるようにできているからです。ごく当たりまえのことなのですが、忙しいとついつい怠りがちです。
新型インフルエンザの感染爆発が懸念される今日、不安がるより日々の養生を心がけましょう。

【かぜ・インフルエンザ予防に良い食材】
①防御力をつくる=「肺」の機能を補う
環境の変化による外邪から身を守っているのは、皮膚や粘膜です。これらが防御しきれなくなると風邪をひきます。前述したように、外邪(寒さやウィルス)は鼻、口、皮膚から侵入し、まず体の表面と肺を襲います。冬は乾燥しますので、皮膚やのど、鼻の粘膜が乾燥し、外邪が侵入しやすくなります。中医学では、「肺」の機能と「皮膚」「粘膜」の乾燥には密接な関係があると言われています。「肺」とは、臓器としての肺の意味だけではなく、呼吸機能に加えて気管支、のど、体温調節、免疫機能、体液の調節など肺とつながっている肌などの機能すべてを含みます。「肺」の機能を補う食材を積極的に摂ることで体内外の乾燥を防ぎ、かぜやインフルエンザにかからない防御力をつくりましょう。
また、乾燥を防ぐために加湿器を使ったり、夜寝るときに首にタオルを巻きマスクをするのも効果的です。
●「肺」や体に潤いを与える食べ物 アスパラガス、小松菜、銀耳(白きくらげ)、牛乳、チーズ、豆乳、ゴマ(黒白)、松の実、ひまわりの種、鶏卵、うずらの卵、豚肉、ホタテ(干し貝柱)、赤貝、牡蠣、桃、みかん、いちご、レモン、枸杞子(クコの実)、五味子、はちみつ、砂糖、氷砂糖など。 ●肺の機能を補う食べ物 ショウガ、とうもろこし、山芋(長芋)、はとむぎ、桃、クルミ、にんじん、落花生、梅干、うなぎ、さば、朝鮮人参など。

②基礎体力を養う(胃腸の機能を整え、免疫力を高める)
中医学では、「脾胃(胃腸)」は「肺(皮膚・呼吸器・体温調節・体液の調節・免疫機能など)」を丈夫にする母親のような役目をする、と考えます。食べたものは胃腸で消化され栄養源となり「肺」に送られます。つまり、「脾胃(胃腸)」が元気でなければ「肺」の機能は補えず、皮膚や粘膜、呼吸機能、免疫力も強化できないのです。 免疫力を強化する食べ物(胃腸を丈夫にして肺の機能を助ける)
干し椎茸(きのこ類)、栗、山芋(長芋)、キャベツ、ブロッコリー、じゃが芋、かぼちゃ、さつま芋、里芋、豆類、いちじく、桃、うるち米、もち米、いわし、さんま、サバ、うなぎ、牛肉、鶏肉、大棗(ナツメ)など。

③寒さにあたらない(冷やさない)
寒い外気にあたって体が冷えると、体の機能は落ちます。健康な人であれば飲食物から熱をつくって体を温め、機能の低下を防ぐことができますが、その力が弱っている人は、気血水の流れが滞り、代謝や免疫力が落ち、かぜやインフルエンザにかかりやすくなります。首(首・手首・足首)や腰、背中など、寒気が入りやすい場所を中心に寒さを防ぎ、体を温める食材や調理法で体温の低下を防ぎましょう。
●体の中から温める食べ物 ショウガ、白ねぎ、香菜、ミツバ、みょうが、シナモン、シソ、ニラ、唐辛子、山椒、こしょう、フェンネル、黒砂糖、鮭、鯵など。


【 冬風邪のひきはじめには・・・】
◎「生姜紅茶」がおすすめ
寒さによる冬の風邪に効果がある食材に「生姜」があります。生姜は体を温めて発汗させ、新陳代謝を促進してくれます。また生姜には、吐き気を和らげたり咳を止めてくれる効果もあります。代謝が落ち、免疫力が低下しやすい冬には多くとりたい食材です。
「生姜紅茶」は、紅茶、黒砂糖も体を温める作用がありますので、
トリプル効果で体の中から温めてくれるおいしいお茶です。
 <作り方>  使う材料は、生姜、紅茶、黒砂糖(ハチミツでもOK。咳が和らぎます。)
 ①すりおろした生姜(または生姜汁)と黒糖少々をカップに入れておきます。
 ②そのカップに沸騰したお湯で入れた紅茶を注ぎます。
  *生姜は、沢山入れると味が強くなりますので、味見しながら加減してください!
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秋の薬膳講座~乾燥する秋は、潤い食材でケア。美容薬膳でもあります。~ [薬膳講座]

2009年9月27日 女性のための鍼灸『メイ治療室』で「秋の薬膳講座」を開きました。

「秋は空気が乾燥し、体内外の潤いが減少する季節」
秋になると気温が下がり始め、雨も少なくなって湿度が低くなり、空気が乾燥してきます。
また、少しずつ朝晩の冷えこみが肌で感じられるようになると、夏の間開いていた毛穴が閉じてくるため、皮膚呼吸や代謝も低下し、その分、気管や鼻そして「肺」に直接の負担がかかるようになります。
そのため、乾燥した気候は「肺」をいためやすいと考えられています。(ここで言う「肺」とは、臓器としての肺の意味だけではなく、呼吸機能に加えて気管支、のど、体温調節、免疫機能、体液の調節など肺とつながっている肌などの機能すべてを含む、中国医学独特の用語です。)
健康な人の肺は「陰液」といって血液や体液によって潤されて、外からの病気の侵入を防ぐ働きをしています。
しかし、乾燥した気候によって肺の陰液が不足してくると、から咳、喉の乾き、声のかすれ、髪のパサつき、皮膚の乾燥・かゆみ、便秘といった症状が現れやすく、免疫力の低下から風邪もひきやすくなります。
これはみんな乾燥した気候が人体に与える悪影響のせいで、中国医学ではこの乾燥を燥邪(そうじゃ)といいます。
このように、秋の養生は乾燥を防ぎ「肺」の機能を補うことが第一に重要です。特に皮膚の乾燥を放っておくとシミ・シワになりやすいので、体の中から潤して肌ケアしましょう。
※秋の中でも、まだ夏の暑さや湿気が残る初秋は「温燥」といい、寒さを感じるようになる晩秋は「涼燥」といいます。気温や体の状態に合わせて、食材で体の熱を冷ましたり温めたり調節していきます。

【この時期に良い食材は】
秋の前半は、『夏の疲れ』が残り胃腸も疲れています。そこで、『肺の余熱を冷まし乾燥を防ぐ食材①』+『胃腸の機能を高め体の水分を増やす食材②』を使います。
後半は乾燥に寒さが加わってくるので、『肺や体に潤いを与え温める食材③』+『胃腸の働きを助け体力を増進、免疫力を強化する食材④』を中心に使いましょう。また、寒くなると「気」が巡りにくくなります。肺を助ける「辛み食材(葱やしょうが)」も適度に摂ると良いです。
秋は風邪をひきやすい季節です。インフルエンザ予防のためにも肺を潤す食材をたっぷり摂って冬に備えましょう。
①「肺」の熱を冷まし、乾燥を防ぐ食べ物(寒・涼性食材)
水菜、せり、セロリ、春菊、白菜、豆腐、湯葉、大根、こんにゃく、ほうれん草、れんこん、梨、柿、オレンジ、レモン、りんご、びわ、バナナ、パイナップル、キウイフルーツ、いちじく、羅漢果(ラカンカ)、アロエ、白ゴマ、百合根、ハマグリ、緑茶など。

②胃腸の機能を高め体の水分を増やす食べ物
緑茶、トマト、豆腐、りんご、ザクロ、銀耳(白きくらげ)、豚肉、牛乳、ホタテ(干し貝柱)など。

③「肺」や体に潤いを与える食べ物(温・平性食材)
主に潤い・・・アスパラガス、小松菜、銀耳(白きくらげ)、牛乳、チーズ、豆乳、ゴマ(黒白)、松の実、 ひまわりの種、鶏卵、うずらの卵、豚肉、ホタテ(干し貝柱)、赤貝、牡蠣、桃、みかん、枸杞子(クコの実)、五味子、はちみつ、砂糖、氷砂糖など。 主に補血・・・黒豆、落花生、イカ、タコ、ぶどう、ライチなど。

④胃腸の働きを助け体力を増進、免疫力を強化する食べ物(胃腸を丈夫にして肺の機能を高める)
干し椎茸(きのこ類)、栗、山芋(長芋)、キャベツ、ブロッコリー、じゃが芋、かぼちゃ、さつま芋、里芋、いちじく、桃、うるち米、もち米、いわし、さんま、サバ、うなぎ、牛肉、鶏肉、大棗(ナツメ)など。

⑤乾燥によるカラ咳が出るときに鎮める食べ物
柿、びわ、びわ葉、杏仁、杏(アンズ)、百合根、オレンジ、ゆず、大根、氷砂糖など。

※.気を巡らせ、胃腸の消化機能を助ける食べ物(水分の摂り過ぎによる胃腸の機能低下を防ぐ)
玉ねぎ、グリーンピース、みかん、陳皮、きんかん、シソなど。


●ぷるぷるお肌に「白きくらげ」
銀耳(白きくらげ)は、肺を潤し体の水分を増やす潤い食材です。その形から「銀耳」とも呼ばれ、中国では不老長寿の薬とされています。
肺を潤すので咳にもよく、食物繊維も豊富で(きのこ類の中でも特に多く、全成分の50%を占めているとか)、便秘にも効果的。
肌を潤すことで美肌に効果があるといわれています。楊貴妃や西太后も毎日食べていたとか・・・。女性は積極的に摂りたい食材ですね。

※水で戻してサラダや和え物、炒め物に使えますが、ひたすら煮るとトロトロになります。
これにクコの実を入れ氷砂糖で甘味をつければ、おいしく美しくなるデザートができあがり!
とってもヘルシーで、とろとろした食感は喉ごしがよく、止められなくなります。
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夏の薬膳講座~蒸し暑い日本の夏は、体の熱を冷まして、水分補給と水分代謝~ [薬膳講座]

2009年7月26日 女性のための鍼灸『メイ治療室』で「夏の薬膳講座」を開きました。

「夏は暑さにより、体の水分や気力を失いやすい季節
「炎天」「炎昼」「炎暑」という言葉があるように、炎を思わせる暑さが夏の特徴です。
長時間外にいると、何もしていなくても体がだるくなったり、心身が疲れたりすることがあります。
また直射日光に当たっていなくても、熱のこもる場所や気温の高いところに長い間いると、熱中症になることもあります。
中医学(中国医学)では、これを暑邪(しょじゃ)または熱邪(ねつじゃ)といい、他に火の傍で受けたりする火邪(かじゃ)もあります。
また、高温多湿の日本は「湿邪(しつじゃ)」を伴いやすく、湿疹やあせも、食欲不振といった症状も出やすくなります。

【この時期に良い食材】
夏に旬をむかえるウリ科やナス科の野菜や果物などは、余分な熱を取り除き水分を補ってくれます。
酸味のある食材は汗を抑え、塩味のある食材は心の機能を養い、苦味のある食材は熱を冷ましてくれます。
ただし、夏の食材は食べ過ぎると体を冷します。冷し過ぎないように、体を温めるスパイスや薬味でバランスを整えます。
夏は緑黄色野菜が豊富です。紫外線から肌を守るためにもしっかり食べましょう。

①体にたまった余分な熱を冷まし、暑さを取るようにする食べ物(清熱)
緑豆、豆腐、クレソン、きゅうり、冬瓜(&皮)、ゴーヤ、ズッキーニ、ナス、レタス、せり、セロリ、白菜、キウィ、マンゴー、バナナ、パイナップル、スイカ、こんにゃく、粟(あわ)、大麦、アサリ、しじみ、蟹など。

②体に必要な水分を補い渇きを止める食べ物(生津止渇)
トマト、アスパラガス、ズッキーニ、緑豆、豆腐、茶葉、スモモ、りんご、梨、桃、びわ、レモン、オレンジ、ザクロ、梅、牛乳、葛(くず)、はまぐり、豚肉、卵、ごま、五味子など。

③胃腸の働きを整え、水分の代謝機能を促進する食べ物(健脾利湿)
とうもろこし、はとむぎ、大豆、あずき、冬瓜(&皮)、クレソン、いんげん、カツオ、鯉、鮒、白魚(シラス) 、ハモ、すずき、イシモチなど。

④心(心臓)を養い精神をおだやかにさせる食べ物(養心安神)
小麦、百合根、はすの実、五味子など。

⑤消化を促進し傷めやすい胃腸機能を助ける食べ物(行気消食)
大根、カブ、オクラ、大麦、そば、グリーンピース、オレンジ、サンザシ、(玉ねぎ、らっきょう、エシャロット、ピーマン、パプリカ)など。


【ポイント】
◎飲みものだけでなく、熱を冷まし体の水分を補う野菜や果物から効率よく水分を補いましょう。
◎暑さにより心も体も疲れ気味。胃腸を整えるとともに「心」も保養し、体と心のほてりを冷ましましょう。
◎スパイスや薬味を少量使い、冷しすぎを防ぎましょう。(特に冷え性の方)

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梅雨の薬膳講座~胃腸の不調、むくみ、重だるさは、湿気の影響~ [薬膳講座]

2009年6月14日から、女性のための鍼灸治療院『メイ治療室』で、小さな薬膳講座を始めました。
女性ばかりなので、とってもリラックスできます。
知っておくと毎日の食事に取り入れられるカンタンな薬膳知識をお伝えできたらなと思います。

「梅雨時は過剰な湿気で体調を崩しやすい時期」
日本は海に囲まれた島国のため、もともと湿気の影響を受けやすい環境にあります。
梅雨から夏にかけて湿度が上昇すると、やる気が出ない、体や頭が重だるい、眠い、むくみ、食欲不振、下痢、リウマチや古傷が痛む、湿疹・水虫ができる、体調や気持ちの変化で雨が降るのがわかる・・・なんてコトありませんか?
これはみんな湿気が体に与える悪影響のせいです。
薬膳的にはこの湿気を湿邪(しつじゃ)といいます。
湿邪は代謝を滞らせ、不必要な水分を体内に貯めて不快な症状を起こします。
症状が長引きやすく、そのままにしておくと更に湿を呼び込み様々な不調の原因になります。

【この時期に良い食材は】
体の余分な水気を飛ばし、胃腸を整える食材を用いましょう。豆類や瓜類などは体の余分な水分を取り除いてくれます。また、香りのよい食材も気の巡りを良くして「湿」をとる効果があります。その他、発汗作用のあるものも少し摂るようにします。
薬膳といっても、身近なもので、手軽に身体を整えることができるので、是非メニューに取り入れてみてください。
①胃腸の働きを整え、代謝機能を促進し、余分な湿(水分)がたまらないようにする食べ物
米、とうもろこし、芋類、やまいも、南瓜、人参、大棗、鶏肉、キノコ類など

②余分な湿(水分)を尿などで排泄する食べ物
豆類(赤小豆、黒豆、大豆、そら豆、枝豆、グリーンピース、緑豆など) 、豆乳、とうもろこし、はと麦、冬瓜(&皮) 、鯉、鮒、白魚(シラス) 、ハモ、すずきなど

③香りにより、気を巡らせて余分な湿を散らす食べ物
陳皮、みかん、オレンジ、きんかん、レモン、ジャスミン、玫瑰花(バラ)、玉ねぎ、らっきょう、グリーンピース、そば 、紫蘇、三つ葉、みょうが、香菜、パセリ、薄荷(ミント)など

④身体を温め、気を巡らせ汗などで湿を乾燥させる食べ物
生姜、ネギ、紫蘇、三つ葉、みょうが、香菜、パセリなど


梅雨におきやすい「むくみ」や「湿疹」予防には“はと麦”
はと麦は利尿作用が高く、効率的に水分を補ってくれる食材。
梅雨のジメジメとした湿気の影響で乱れたカラダの水分代謝を整えてくれる作用があります。
ジュズダマによく似た植物で、食用にするのはかたい種皮を取り除いたもの。別名をヨクイニンといい、むくみ取りの生薬としても有名です。
ちなみにこれを香ばしくいったものは、はと麦茶としておなじみ。健康食品店や漢方薬局で入手できます。

●ゆでて保存しておくと重宝する「はと麦」
お米をとぐ要領で、4 ~ 5 回水を替えながらよく洗います。ここで手を抜くと独特の匂いが抜けないので、しっかりと。水に一晩つけ、たっぷりの湯で20~ 30 分、好みのやわらかさになるまでゆでます。冷凍しても味が落ちないので、一度にたくさんゆでておくと便利です。まとめてフリーザーバッグに入れ、使う分だけとり出して使います。
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